[ブリュッセル 7日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)は7日、テレビ会議形式の外相会合を開き、ウクライナにおけるロシアの軍事行動に備えて引き続き結束すると表明した。
今回の外相会合は、10日にジュネーブで予定されている米ロ当局者による安全保障関連協議に先立ち行われた。その後、12日にはブリュッセルで「北大西洋条約機構(NATO)ロシア理事会」の会合、13日にはウィーンで米ロが加盟する欧州安保協力機構(OSCE)の枠組みでの協議が行われる。
NATOの米代表部は「NATOは本日の臨時外相会合でロシアによるウクライナ侵攻に対応する結束を再確認した」と発表した。
外相会合の議長を務めたNATOのストルテンベルグ事務総長はブリュッセルのNATO本部での記者会見で、来週のロシアとの会合を歓迎したうえで、「ウクライナがロシアの脅威であるとの考えは全く逆だ。ウクライナはロシアにとって脅威ではない」と述べた。
また、北マケドニアとモンテネグロのNATO加盟への「扉はなお開かれている」と指摘。将来的にどのような国がNATOに加盟できるかについてロシアに拒否権を与えることは受け入れられないとした。
一方、ブリンケン米国務長官は「ロシア政府が自国の危険かつ不安定な行動に対処する用意があるなら」、米国およびその同盟国はロシアの正当な懸念を聞き入れ、それに対応する意思があるとした。
また、NATOとウクライナがロシアとの緊張を煽っているとのロシア政府の主張に対しては「誤った見方だ」とした。