［メルボルン １０日 ロイター］ – 男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手（セルビア）が全豪オープンを前に、オーストラリアの新型コロナウイルスワクチン接種要件を満たさないとして入国ビザを取り消された問題を巡り、豪裁判所は１０日、当局の決定を無効とし、同選手を収容施設から即時解放するよう命じた。
裁判所は、施設からの３０分以内の解放と、パスポートや個人的な書類の返却を命じた。世界ランク１位の同選手が１７日開幕の全豪オープンに出場できる可能性が出てきた。
裁判所は、同選手が５日にメルボルンの空港に到着した際に長時間の聴取を行ったことも批判。聴取とビザ取り消しは「不合理」とした。
豪州でのジョコビッチ選手の処遇には国際的な関心が集まっており、セルビアと豪州の間の政治問題にも発展している。
