[北京 10日 ロイター] – 中国の王毅国務委員兼外相は10日、大規模な反政府デモが発生した中央アジア・カザフスタンと「法執行や治安維持」の面で協力を強化することに意欲を示し、「外部勢力」の介入に反対する姿勢を表明した。
中国外務省によると、王外相はカザフのトレウベルディ外相と電話で会談し、「カザフスタンにおける最近の混乱は、中央アジア情勢が依然として厳しい課題に直面しており、一部の外部勢力が我々の地域の平和と平穏を望んでいないことを示している」と語った。
カザフでは先週、燃料高騰に端を発した抗議デモが暴徒化し、公共施設を一時占拠したり、放火するなどした。トカエフ大統領はデモ参加者を「無法者」や「テロリスト」と見なし、法執行機関と軍隊に「警告なしに射殺する」よう命じた。
カザフ当局は暴力行為について、外国で訓練を受けたイスラム系武装勢力を含む「過激派」が関与しているとしている。
王外相は、中国は「外部勢力の介入と侵入に共同で反対」することに前向きだと述べた。