A United Airlines plane takes off from Ronald Reagan Washington National Airport. Photographer: Drew Angerer/Getty Images North America

従業員約3000人が新型コロナウイルス陽性。ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスが11日の社内メモで明らかにした数字です。スコット・カービー最高経営責任者(CEO)によれば「ある日のニューアーク空港では全体の約3分の1が病欠だった」とのこと。同社は1月と2月に減便を余儀なくされます。一方でニューヨーク市では感染がピークに達した兆候も指摘されています。この冬を乗り切れば、今度こそ自由に移動できる春を迎えられるでしょうか。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

インフレ抑制に行動

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、インフレの抑制と完全雇用確保の支援で必要なら、ちゅうちょなく行動すると言明。「時間をかけて利上げを追加で実施する必要があれば、そうする」と述べた。ただ、価格を押し上げている需給の不均衡は弱まる見通しだとも語った。

3月利上げ開始の合唱

クリーブランド連銀のメスター総裁とアトランタ連銀のボスティック総裁が3月の利上げ開始に支持を表明した。メスター総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。また、カンザスシティー連銀のジョージ総裁はFRBのバランスシートについて、政策正常化プロセスでの早い段階に縮小させることを支持する考えを示した。

欧州の過半数が感染へ

オミクロン変異株が現在のペースで感染拡大した場合、欧州では数週間で全人口の半分以上が新型コロナに感染する恐れがある。世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長が指摘した。クルーゲ氏によれば欧州での入院率は上昇しており、医療体制を圧迫しつつある。

中国の成長予想引き下げ

ゴールドマン・サックス・グループは、2022年の中国の経済成長率見通しを従来の4.8%から4.3%に引き下げた。感染力がより強いオミクロン変異株の拡大を抑え込むのが一段と困難になっていることが理由。ブルームバーグがまとめた今年の中国成長率のエコノミスト予想中央値は5.2%となっている。

免疫系に悪影響の恐れ

欧州医薬品庁(EMA)は新型コロナワクチンのブースター(追加免疫)接種について、4カ月ごとに繰り返すと最終的に免疫力が低下する恐れがあると警告した。オミクロン感染が急速に広がる中、イスラエルは今月に入って60歳以上を対象とした2回目のブースター接種を開始している。

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