[ワシントン 12日 ロイター] – 米労働省が12日に発表した2021年12月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比7.0%上昇と、11月の6.8%上昇から加速し、1982年6月以来39年6カ月ぶりの高い伸びを記録した。連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け3月にも利上げに着手するとの観測が一段と高まる可能性がある。

前月比では0.5%上昇。11月は0.8%上昇していた。ロイターがまとめたエコノミスト予想は前年同月比7.0%、前月比0.4%の上昇だった。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年同月比5.5%上昇。11月の4.9%上昇から加速し、1991年2月以来の大幅な伸びとなった。

前月比では0.6%上昇。11月は0.5%上昇していた。ロイターがまとめたエコノミスト予想は、前年同月比が5.4%、前月比が0.5%の上昇だった。

コア指数は家賃などの一部サービス価格のほか、自動車などの一部のモノの価格の上昇が押し上げ要因になっているが、今年2月にピークを付けるとの見方が出ている。

JPモルガン・ファンズ(ニューヨーク)のチーフ・グローバル・ストラテジスト、デビッド・ケリー氏は「エネルギー価格の低下に加え、食品や自動車の価格上昇の鈍化を受け、インフレは今年第1・四半期にピークを付け、上昇ペースはその後は鈍化する」との見方を示した。