19歳のセキュリティーリサーチャーが、13カ国で25台を超える米テスラの電気自動車(EV)のシステムをリモート操作でハッキングしたと、ツイッターへの投稿で主張した。ソフトウエアに欠陥があり、システムへのアクセスが可能だったという。
自称IT(情報技術)スペシャリストのデービッド・コロンボ氏は11日、ソフトウエアの欠陥によってドアや窓のロックを解除し、鍵を使わずに車をスタートさせ、セキュリティーシステムを無効化することができると述べた。運転手が車内にいるかどうかを確認できるとしたほか、ステレオ音響システムを作動させ、ヘッドライトを点滅させることもできると主張した。
同氏はソフトウエアの脆弱(ぜいじゃく)さについては具体的に説明しなかったものの、テスラのソフトウエアやインフラの内部ではないという。
ブルームバーグ・ニュースの質問に対し、コロンボ氏は「主に自動車オーナー(およびサードパーティー)の責任だ」と語り、今後詳細を明らかにしていく意向を示した。
中国のテスラ担当者はコメントを避け、米西海岸の営業時間外に同社のグローバル広報チームにコメントを求めて電子メールを送ったが返答は得られていない。
コロンボ氏はその後のツイートで、テスラのセキュリティーチームと連絡を取っており、同社が問題を調査していることを明らかにした。
原題:Teen Hacker Claims Ability to Control 25 Teslas Worldwide (2)(抜粋)