[ニューヨーク 14日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが4日ぶりに反発。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めに向けた動きが注目される中、今週見られたドル売り圧力が和らいだ。また、金融市場でのリスク選好度低下に伴い、高リスク通貨を売る動きも広がった。

主要6通貨に対するドル指数は0.3%高の95.157。しかし、週足では約0.6%下落し、昨年9月初旬以来の大幅な下げを記録した。

スコシアバンクの為替ストラテジストはノートで、今週のドルの動向について、「投資家は、ドル上昇がピークに達し、FRBの引き締めが織り込まれる中、将来的にはユーロなどがより高いリターンを提供すると見込んでいるようだ」と指摘した。

14日発表された昨年12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.9%減少した。11月の0.2%増からマイナスに転じ、10カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。

ドルは対円では上昇できず、終盤の取引で0.02%安の114.15円と、約3週間ぶりの安値を付けた。円は最近のリスク選好度低下の恩恵を受けているほか、日銀が、物価目標が2%に達する前に利上げの可能性を巡り議論している可能性があるという報道が材料視された。

リスク動向を反映しやすい豪ドルは対米ドルで0.99%下落した。

英ポンドも対ドルで0.22%安。2020年のロックダウン(都市封鎖)中に官邸で開かれたパーティーに参加した問題を受け、ジョンソン首相が辞任した場合の影響を見極める動きとなっている。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約1%高の4万3086.34ドル。

ドル/円 NY終値 114.20/114.23

始値 113.88

高値 114.26

安値 113.49

ユーロ/ドル NY終値 1.1414/1.1418

始値 1.1450

高値 1.1456

安値 1.1399