【北京時事】中国国家統計局が17日発表した2021年の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年比8.1%増加した。新型コロナウイルス禍で2.2%増にとどまった20年の反動に加え、堅調な輸出にも支えられ、10年ぶりの高成長を記録した。
「三重苦」の中国、党大会控え必死の景気下支え【解説委員室から】
21年の小売売上高は12.5%増で、20年の3.9%減から大きく持ち直した。鉱工業生産は2.8%増から9.6%増と、伸びが急拡大した。
ただ、足元では減速感が強まる。21年10~12月期のGDPは前年同期比4.0%増にとどまり、伸びは前期から0.9ポイント低下した。新型コロナを徹底的に封じ込める「ゼロ・コロナ」政策が響き、消費が伸び悩んだ。