アメリカのIT大手、マイクロソフトは「コール・オブ・デューティ」などの人気ゲームを手がけるアメリカのゲーム大手を日本円にしておよそ7兆8000億円で買収すると発表し、インターネットの次の形とされる仮想空間、メタバース事業の拡大につなげる方針です。
マイクロソフトは18日、「コール・オブ・デューティ」や「ウォークラフト」といった人気ゲームを手がけるアメリカの「アクティビジョン・ブリザード」を687億ドル、日本円にしておよそ7兆8000億円で買収すると発表しました。マイクロソフトとしては過去最大の買収とみられ、2023年の買収完了を目指すとしています。
IT各社がこぞって注力するインターネットの次の形とされる仮想空間、メタバースでは、ゲームのプラットフォームを活用するケースが多く、マイクロソフトとしては、今回の買収を通じて、ゲーム事業の強化だけでなく、メタバース事業の拡大につなげる狙いがあります。
今回の買収について、マイクロソフトのナデラCEOは「ゲームはすべてのエンターテインメントの中で最も勢いのある分野で、メタバースのプラットフォームの開発において重要な役割を果たす」などとコメントしています。
メタバースをめぐっては、フェイスブックから社名を変更したメタも開発を加速させていて、今後、IT各社の間で競争が激しくなりそうです。