[ワシントン 19日 ロイター] – 米商務省が19日発表した2021年12月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.4%増の170万2000戸と市場予想(165万件)に反し増加した。季節外れの温暖な気温が寄与した。ただ、米政府がカナダ産針葉樹製材の輸入関税をほぼ倍増させたことで、資材価格が高騰し今後数カ月間の住宅建設に支障が出る可能性がある。

11月の着工件数は、当初発表の167万9000戸から167万8000戸にやや下方改定された。

着工件数の先行指標となる12月の許可件数は9.1%増の187万3000件だった。

全米住宅建設業者協会(NAHB)によると、住宅建設資材の総コストは21年12月から約19%上昇。資材コストの上昇と不足により一戸建て住宅の建設期間が数週間伸びているという。

最新の生産者物価統計によると、骨組みに使われる針葉樹製材の価格は12月に24.4%上昇。11月の6.9%上昇から大幅に加速した。