韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、旧正月を前に今週、国の功労者や各国の大使などおよそ1万5000人に対して地域の特産物が入ったギフトを贈っていて、その箱には、韓国が「トクト(独島)」と呼んで領有権を主張する島根県の竹島と見られる絵が描かれていました。

ソウルに駐在する日本の相星大使にもこうしたギフトが届けられたということですが、日本大使館は21日に受け取りを拒否し、ただちに返送したことを明らかにしました。

そのうえで韓国側に対し、竹島の領有権に関する日本の一貫した立場を改めて伝え、強く抗議したということです。

日本は「竹島は歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も、明らかに日本固有の領土である」としています。

竹島をめぐっては、去年11月に韓国警察庁の長官が上陸したことを受けて、日米韓3か国による外務次官級の協議の共同記者会見が急きょ中止となったほか、先月には韓国軍が周辺海域で訓練を行い、日本側が抗議しています。