[ベルリン 22日 ロイター] – ドイツ最大野党のキリスト教民主同盟(CDU)は22日、党大会を開き、保守派のフリードリヒ・メルツ氏を新たなリーダーに選出した。

メルツ氏は、16年にわたるメルケル前政権の中道路線と決別することを表明。党大会で95%近くの票を獲得し、党首に選出された。

先月の非公式投票では、メルケル氏の中道路線を引き継ぐとみられていたレトゲン元環境相とメルケル政権の首相府長官だったブラウン氏も立候補したが、メルツ氏が両者を破った。

3度目の挑戦で党首の座を獲得したメルツ氏は演説し、ウクライナ情勢を巡るショルツ政権の対応を批判。明確な姿勢を示していないと訴えた。「前首相ならリーダーシップを発揮していただろう」と述べ、CDUは結束することによってのみかつての力を取り戻すことが可能だと強調した。

16年にわたって政権与党の地位にあったCDUは、昨年9月の連邦議会選挙で敗れて野党に転落した。