[ソウル 25日 ロイター] – 韓国軍合同参謀本部は、北朝鮮が25日、巡航ミサイルとみられるもの2発を東海(日本海)に向けて発射したもようだと明らかにした。
韓国軍が現在分析を進めている。
北朝鮮は今年に入り、弾道ミサイルなど4回発射。20日には国営の朝鮮中央通信(KCNA)が、米国に対する防衛力を強化し、「一時的に停止された全ての活動の再開」を検討すると伝えていた。
韓国国防研究院の軍事専門家Lee Sang-min氏は今月の北朝鮮による一連のミサイル発射について、地政学的緊張を高め、米バイデン政権が新たな対北朝鮮戦略を打ち出すこと狙っているようだと指摘した。
「巡航ミサイルは弾道ミサイルよりも速度が遅いため、脅威の程度は低いとみられている。しかし命中精度が高いので北朝鮮は開発を続けるだろう」と述べた。
国連の対北朝鮮制裁では巡航ミサイルの発射は禁止されていない。
米国務省の報道官は、今回の巡航ミサイル発射について認識しており、韓国および日本とともに検証していると指摘。詳細は明らかにしなかったものの、米政府は北朝鮮との対話に依然として前向きだと述べた。
また、米国は国際社会と連携して北朝鮮の大量破壊兵器および弾道ミサイル開発計画の進展を阻止する取り組みを継続するとした。
日本の松野博一官房長官は、近隣諸国と協力して必要な情報を収集・分析するとした。