[ニューヨーク 26日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが3週間ぶりの高値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)が予想通り3月に利上げし、その後保有資産の大幅な圧縮に着手する可能性が高いと示唆したことを受けた。
25─26日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明では、利上げのタイミングや約9兆ドルのバランスシート縮小に関して疑問を残したが、市場は冷静に受け止めた。
ドル指数は0.456%上昇した。
アメリプライズ・フィナンシャル・サービシズ(ミシガン州)のチーフエコノミスト、ラッセル・プライス氏は「声明にはなお多くの疑問が残されている。特にバランスシートの縮小に関してだ。詳細な説明はなかった」と述べた。
ユーロ/ドルは0.44%安の1.1249ドル。日本円は対ドルで0.62%安の114.57円。
カナダドルは対米ドルで0.21%安の1.27カナダドル。
カナダ銀行(中央銀行)は26日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を過去最低の0.25%に据え置いた。ただ、経済のスラック(需給の緩み)は完全に吸収されたとの認識を示したほか、インフレ率は予想よりも長期にわたり高止まりするとし、近く2018年以降で初となる利上げに踏み切る姿勢を示した。
ドル/円 NY午後3時 114.51/114.54
始値 114.19
高値 114.69
安値 114.16
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1255/1.1256
始値 1.1277
高値 1.1300
安値 1.1236