[モスクワ 27日 ロイター] – ロシアのぺスコフ大統領報道官は27日、米国と対話を続ける余地はあるが、ロシアの主要な安全保障上の要求が考慮されていないのは明らかとの見解を示した。

ロシアが提示した安全保障に関する要求に対し米国が26日に示した書面での回答について「われわれの考えが考慮された、あるいは懸念を考慮する意思が示されたと言えないのは明らかだ」と指摘した。

ただ「われわれは評価を急ぐつもりはない」とも述べた。欧州大陸の緊張は冷戦時代を連想するとし、米国の回答を分析するには時間がかかると話した。

対話を続けることは米ロ双方の利益になるとしながらも、米国と北大西洋条約機構(NATO)高官がロシアの主な要求は受け入れられないと発言しており、楽観視はできないと語った。

ロシアの通信社によると、ラブロフ外相は真剣な対話を始める希望はあるが、2次的な問題についてのみで、基本的な問題についてではないとの認識を示した。

外相は米国とNATOの回答に関し、プーチン大統領が次のステップを決定すると述べたという。