[ロンドン 28日 ロイター] – 英国保健安全保障庁(UKHSA)は28日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.2」について、オミクロン従来型の「BA.1」よりも感染力が高い可能性があるとの見解を示した。

UKHSAによると、イングランドの全ての地域でBA.2の増加率がBA.1よりも高かった。ただ、BA.2感染の方が重症化することを示すデータはないと指摘。症状が出た場合のワクチンの有効性についても、暫定検証の結果、BA.1とBA.2との間に差は確認されていないとした。

英国では昨年12月にオミクロン従来株のBA.1の拡散により、新規感染者数が過去最悪の水準に増加。ただ入院数は比例して増加せず、UKHSAによると、昨年11月24日から今年1月19日までに集中治療室(ICU)で治療を受けていた患者の大多数はオミクロン株拡散前に主流だったデルタ株への感染者だった。