[ニューヨーク 28日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、週末を控えドルに若干のポジション調整が入ったものの、米連邦準備理事会(FRB)が今年は積極的な利上げに動くとの観測から、ドル指数は週間ベースで7カ月ぶりの大幅な上昇となった。
この日は春節(旧正月)を来週に控え、アジア取引時間中は主要通貨はほぼ横ばいで推移していた。
主要6通貨に対するドル指数は0.04%高。週初からは約1.7%上昇。週間ベースでは昨年6月以来の大きな上昇となった。
この日発表の米経済指標では、労働省の発表した2021年第4・四半期の雇用コスト指数(ECI)が前期比1.0%上昇。市場予想は1.2%上昇だった。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「パウエルFRB議長は特に雇用コスト指数に言及したが、伸びは予想をやや下回った。これを受け、週末を控え若干のポジション調整が入った」と指摘。ただ「ドルの上昇は終わっていない」との見方を示した。
こうした中、米10年債利回りは1.77%近辺に低下。24日には約1.9%と、2年ぶり高水準を付けていた。
ユーロは1.1143ドルと、ほぼ横ばい。前日は1.1131ドルと、1年8カ月ぶり安値を付けていた。
円は対ドルで0.14%高の115.21円。
豪ドルとニュージーランドドルは対米ドルで下落。ニュージーランドドルは1年3カ月ぶり安値を付けた。
英ポンドは前日に1.3360ドルと、1カ月ぶり安値を更新したが、来週のイングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会に注目が集まる中、この日はやや持ち直した。市場では英中銀が90%の確率で追加利上げを決定するとの見通しが織り込まれている。
ドル/円 NY終値 115.24/115.27
始値 115.63
高値 115.66
安値 115.13
ユーロ/ドル NY終値 1.1143/1.1147
始値 1.1131
高値 1.1173
安値 1.1126