北京オリンピックのスキージャンプ女子で金メダル候補のオーストリアのマリタ・クラマー選手が新型コロナウイルスの検査で陽性となり欠場する中、出場予定の海外の選手、合わせておよそ50人が中国の入国前後に陽性と判定されていたことが、各国の競技団体が公表している資料などからわかりました。

各国の競技団体が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性になった選手を公表した資料やSNSで明らかにした選手をNHKで集計したところ、1日までに、11の国とROC=ロシアオリンピック委員会の選手の合わせて52人にのぼることがわかりました。

このうちスノーボードのスロベニアの選手やアイスホッケーのスウェーデンの選手など、合わせて9人が出場できなくなりました。

また、中国への入国前や入国後に陽性と判定され、自宅での待機や隔離されている選手が合わせて20人以上いるということです。

IOC=国際オリンピック委員会と大会組織委員会の「プレーブック」には、選手が中国に入国後のPCR検査で陽性の判定を受けても無症状の場合には、陽性となった最後の検査からいずれも24時間をあけて行う検査で2回続けて陰性となれば、隔離から解除されるとしています。

北京大会に向けてはスキージャンプ女子の金メダル候補、オーストリアのマリタ・クラマー選手が陽性と判定され出場できなくなっています。