Shipping containers at the Behala inland port in Berlin, Germany, on Monday, Feb. 7, 2022. Photographer: Liesa Johannssen-Koppitz/Bloomberg

世界最大級の海運会社APモラー・マースクは、世界経済を動揺させているサプライチェーンの問題は数カ月後には正常化している可能性があると示唆した。消費者物価を押し上げ、製造業の生産を鈍らせてきた海運の混乱がいっそう長引くことへの懸念は緩和されそうだ。

  マースクのソレン・スコウ最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期間の大半で続いた海運の滞りは今年下期に解消され始めると予想。これによりコンテナ輸送能力にかかる圧力は緩和されるだろうが、同社にとってスポット市場で得られる売上高は減ることになると語った。

  スポット市場の運賃は最も混雑するルートで2019年の水準に比べ依然10倍もの高値が続いている。

  スコウCEOは9日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「今年上期は極めて好調だと予想する。下期の初めには正常化と呼べる状態になると見込んでいる」と述べた。

原題:Inflation-Stoking Supply Crunch Set to Ease in Second Half (1)(抜粋)