【ワシントン時事】サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日に放送されたCNNテレビの番組で、対ウクライナ国境に集結しているロシア部隊が「軍事行動を迅速に取り得る態勢にあり、いつでも始まる可能性がある」との見方を示した。部隊が侵攻するタイミングについては「予測はできないが、われわれは即時に断固とした対応を用意している」と警告した。

ウクライナ情勢、一気に切迫 米「48時間以内の退避」警告

 サリバン氏は、「われわれは過去10日間にロシアが部隊の増強を加速させているのを見てきた」と説明。その上で「(ロシアが侵攻すれば)北大西洋条約機構(NATO)の領域を守り、ロシアに代償を科す」と改めて強調した。

 米政府はロシアがウクライナ侵攻を正当化するために、自国や親ロシア派に対する破壊工作を自演する「偽旗作戦」を準備していると主張している。サリバン氏は、これに関し「ロシアは過去に(同様の作戦を)何度も行ってきた。われわれの得ている情報は(偽旗作戦の)計画が進んでいることを示している」と強調した。