TOPSHOT – Russian President Vladimir Putin looks at military aircrafts flying over the Kremlin and Red Square to mark the 75th anniversary of the victory over Nazi Germany in World War Two, Moscow, May 9, 2020. (Photo by Alexey DRUZHININ / SPUTNIK / AFP) (Photo by ALEXEY DRUZHININ/SPUTNIK/AFP via Getty Images)

ロシアのラブロフ外相は14日、欧州での安全保障を巡る自国の要求について米国および米同盟国との協議を続けるべきだとプーチン大統領に述べた。ウクライナ危機を外交的に解決させるための取り組みをロシアが継続する姿勢を示唆する。

  プーチン氏も対話継続の提案を了承。2人のやりとりは国営テレビで放映された。

  ラブロフ氏は、北大西洋条約機構(NATO)が欧州のルールを決めようとしていると述べ、ロシアはNATO拡大を巡る米国の見解には満足していないとも語った。同氏によると、ロシアは西側の提案に対して10ページの回答文書を用意している。

  ウクライナ情勢は緊迫の度合いが増しており、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はCNNとの13日のインタビューで、「ごく間近に大規模な軍事行動が起きる確かな可能性」があると発言していた。

ウクライナ情勢、今週決定的な展開迎える可能性-米大統領補佐官示唆

  一方でロシアはこれまで、ウクライナ攻撃の計画はないと繰り返し否定している。 

  プーチン氏は、ラブロフ氏と話した直後にショイグ国防相とも会談。ショイグ氏は、現在実施中の大規模軍事演習の一部はすでに終了し、その他の演習も追って終了予定だと報告した。部隊を基地に戻す計画については明言しなかったが、他の複数の当局者は、演習が終了すれば部隊は帰還するだろうと述べている。

プーチン大統領が対話継続の提案を了承したことについて報じるブルームバーグテレビジョンSource: Bloomberg

  プーチン、ラブロフ両氏らの発言は、ロシア政府が緊張緩和に向けて外交努力を続ける意向を示すこれまでで最も明確なサインだ。エスカレートした危機の鎮静化に乗り出すことをも示唆している可能性がある。

  ロシア政府に助言する外交防衛政策評議会のフョードル・ルキヤノフ議長は「これは対話を続けようとの明確なメッセージだ」と指摘。「われわれサイドは強大さに関して示威行動を取っているが、何も計画していない」と述べた。

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原題:Putin Signals Talks With U.S., NATO to Continue Amid Crisis (1)(抜粋)

Russia’s Lavrov Tells Putin He Backs Continuing Talks With West(抜粋)