[モスクワ 14日 ロイター] – ロシアのボロジン下院議長は14日、ウクライナ東部の親ロシア派が実行支配する2地域の承認をプーチン大統領に要請することの是非について、15日に採決を行うと明らかにした。

ボロジン議長によると、ウクライナ東部ドンバス地域の「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」について、議会は2つの案を討議する。

1つ目の案は両地域を独立国として承認するようプーチン大統領に議会が直接要請するもの、2つ目の案は大統領に要請する前に外務省など他の政府機関に諮問するもの。

2つ目の案は与党・統一ロシアの議員が後押ししており、政府が外交努力の余地はあるとの立場を示す中、時間稼ぎが可能になるとみられる。

両地域を独立国として承認するようプーチン大統領に要請する案は、1月19日に初めて浮上。承認されれば、ウクライナ東部の停戦と和平への道筋を示した2015年の「ミンスク合意」が根底から覆されるため、アナリストの間ではプーチン氏がそうした決断を下すか懐疑的な見方が出ている。