[モスクワ 15日 ロイター] – ロシア国防省は15日、ウクライナとの国境付近での軍事演習を終えた軍の一部部隊が基地に帰還しつつあると明らかにした。ウクライナのクレバ外相は、ロシア軍の撤収を目で確認するまで緊張緩和を確信しないと述べた。

ロシア国防省の報道官は、オンラインで公開された動画で国内各地で大規模な演習は続いているが、南部と西部管区の一部部隊は訓練を終え、基地に向かっていると述べた。

国防省提供の動画には、戦車などの装甲車が鉄道貨車に積み込まれる様子が映っている。

英国のトラス外相は、ロシア軍がウクライナとの国境から全面的に撤収するのを目で確認するまでウクライナ侵攻の意思がないと信じることはできないと述べた。

報道によると、ウクライナのクレバ外相は、「ロシア側からはさまざまな発言が出ている。われわれは、目で見たことを信じることにしている。(ロシア軍の)撤収を実際に見ることができれば、緊張緩和を信じる」と述べた。

ロシア軍は10万人以上の部隊をウクライナ国境周辺に配置。10日から20日までベラルーシと合同演習を行っている。