[ニューヨーク 15日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。ロシアとウクライナの対立を巡る最新のニュースを消化した。ただ、バイデン米大統領がロシアによるウクライナ侵攻の可能性が残っていると述べたことで、ドル指数は終盤に一時下げ幅を縮小した。
バイデン米大統領は15日、ロシアがウクライナを侵攻する可能性はなお残されており、ウクライナ国境付近で軍事演習を終えたロシア軍部隊の一部が撤収したという情報を米政府はまだ確認していないと述べた。
これに先立ち、ロシア国防省は15日、ウクライナとの国境付近での軍事演習を終えた軍の一部部隊が基地に帰還しつつあると明らかにした。
ドル指数は0.3%安。ユーロ/ドルは0.5%高の1.1358ドル。ドル/円は0.1%高の115.64円。ドル/スイスフランは0.1%高の0.9255フラン。ロシアルーブルは対ドルで1.80%上昇し1ドル=75.32ルーブルだった。
CIBCキャピタル・マーケッツの北米外為戦略部門責任者、ビパン・ライ氏は「ロシアとウクライナの国境における緊張緩和が感じられた」ことで、ドルがややアンダーパフォームしたが、投資家は引き続きウクライナ情勢を注視していると述べた。
ポンドは対ドルでほぼ横ばいの1.3537ドル。
米労働省が15日に発表した1月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比1.0%上昇と、昨年5月以来8カ月ぶりの大幅な伸びを記録した。前年同月比でも9.7%上昇し、今年も高インフレが続く可能性を示した。サプライチェーンの混乱が続いていることが響いた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.6%高。
ドル/円 NY終値 115.62/115.65
始値 115.65
高値 115.87
安値 115.58
ユーロ/ドル NY終値 1.1356/1.1360
始値 1.1346
高値 1.1368
安値 1.1321