[ニューヨーク 16日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落し、11日以来の安値を付けた。1月25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、政策当局者が特定の利上げペースに固執していないことが示された。

米連邦準備理事会(FRB)が16日に公表したFOMC議事要旨で、物価上昇が根付き、雇用が力強い中、金融政策を引き締める時期が来たとの考えが示されていたことが分かった。同時に、決定は毎回の会合で実施するデータ分析に左右されるとの考えが示された。

マネックスUSAのディーリング部門バイスプレジデント、ジョン・ドイル氏は「FOMCメンバーは一部で予想されていたほど積極的ではなく、それが小幅なドル売りにつながった」と指摘。「ただ、前回のFOMCは予想を大幅に上回った直近の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が発表される前に実施されたため、いずれにせよ議事要旨はうのみにはできない」と述べた。

ドル指数は0.3%安。ユーロ/ドルは0.2%高の1.1383ドル。ドルは対スイスフランで0.4%安、対円で0.2%安となった。

ウクライナ情勢では、ロシアが引き続きウクライナ近郊に軍備を増強していると米国と北大西洋条約機構(NATO)が発表した。

原油価格の上昇を受け、カナダドルが対米ドルで0.33%高の1.27カナダドルとなった。

ポンドは0.44%高の1.3593ドル。英国立統計局(ONS)が16日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比5.5%上昇と、前月の5.4%上昇から加速、1992年3月以来約30年ぶりの大幅上昇となった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.7%安の4万4271ドル。

ドル/円 NY午後4時 115.42/115.43

始値 115.66

高値 115.78

安値 115.36

ユーロ/ドル NY午後4時 1.1380/1.1384

始値 1.1383

高値 1.1395

安値 1.1354