[モスクワ 17日 ロイター] – ロシア大統領府は17日、同国軍がウクライナ国境付近から撤収していないという米および北大西洋条約機構(NATO)の「根拠のない非難」を拒否するとし、軍の撤収には時間を要すると述べた。

ロシア国防省は15日、ウクライナ国境付近での軍事演習を終えた軍部隊を一部撤収していると表明。その後、軍事演習を終えた軍用車両がクリミア半島から離れている様子を撮影したとする映像を公開している。

ペスコフ大統領府報道官は会見で、国防省は、軍部隊が駐留基地に帰還する明確な予定を立てていると説明。

「(軍の)演習の編成は何週間もかかることは明らかで、当然のことながら、一日で撤収することはできない。時間を要する」と述べ、米とNATOが「いつものことながら根拠のない批判」をしていると述べた。

ペスコフ氏は、17日にウクライナ東部ドンバスで起きたウクライナ政府軍と親ロシア派勢力の衝突をロシア政府は強く懸念し、状況を注視していると述べた。