【ソウル時事】3月9日投開票の韓国大統領選で、第3の候補で保守中道系野党「国民の党」の安哲秀代表は20日、ソウル市内で記者会見し、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦前検事総長に向けた候補一本化の提案を撤回すると発表した。
選挙戦は尹氏がややリードする形で、革新系与党「共に民主党」の李在明前京畿道知事との接戦を展開している。支持率で3位の安氏の動向が選挙戦の行方に影響を与えるとみられていた中、13日に安氏が尹氏に一本化を提案。ただ、一本化の方式などに尹氏側が難色を示していた。
記者会見した安氏は、尹氏からの回答がなく「これ以上待つのは無意味だと結論付けた」と述べ、尹氏側の対応を批判。「一本化が実現できなかった責任は第1野党と尹氏にある」と訴えた上で「これからは私の道を行く」と選挙戦を最後まで継続する立場を強調した。