<ニューヨーク市場は休場>
[ロンドン 21日 ロイター] – 欧州外為市場ではウクライナ情勢を巡る警戒感からユーロが伸び悩んだ。安全通貨としての投資妙味が高まる中、ドルは下げ幅を縮小し、スイスフランは堅調に推移した。
バイデン米大統領とロシアのプーチン大統領がウクライナ危機を巡る首脳会談の開催に原則合意したというニュースが伝わったことで、逃避先とされる円などから資金が一時ユーロなどにシフトした。しかし、ロシア大統領府のペスコフ報道官は21日、米・ロシア首脳会談を巡る具体的な予定はないと述べ、市場に冷水を浴びせる格好となった。
ソシエテ・ジェネラルのFXストラテジスト、ケネス・ブルー氏は「緊張が高まっている」と述べた。CIBCのG10FX戦略主任、ジェレミー・ストレッチ氏も「楽観的な見方は消失した」と述べた。
ユーロ/ドルは一時0.6%上昇したものの、その後は上げ幅を縮小し、0.1%高の1.1336ドルで推移した。
ユーロは安全資産とされるスイスフランに対し0.5%安の1.0384フランと、3週間ぶり安値を付けた。
主要通貨に対するドル指数は下げの大半を取り戻し、0.13%安の下げにとどまった。
スイスフランは対ドルでも上昇し、約0.54%高。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインBTC=BTSPは3万8500ドル近辺を維持した。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1345 1.1372
ドル/円 114.78 114.92
ユーロ/円 130.25 130.70