[キエフ 24日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシア軍が南部ヘルソン地域の一部を掌握したと発表した。また、チェルノブイリ原発跡の制圧も目指していると明らかにした。
さらに、ウクライナ軍当局によると、首都キエフ近郊のホストメル空港では、ロシア軍のヘリコプターなどがパラシュート部隊を降下させ、戦闘が続いている。
これに先立ち、ウクライナ内相の顧問は、ベラルーシ方面から進軍中のロシア軍が首都キエフから北に130キロメートルあまりにあるチェルノブイリ原発跡周辺に侵入したと明らかにし、キエフ市長は地下鉄の駅を防空壕として使用するよう呼び掛けるとともに、外出禁止令を発出した。
エネルギー相によると、電力供給は安定しているという。
大統領府の顧問によると、ウクライナ軍の兵士40人超が死亡し、数十人の負傷者が出ている。
ゼレンスキー大統領は「ミサイルの爆音や戦闘機の音だけでなく、ロシアを文明世界から閉め出す新たな『鉄のカーテン』が降りてくる音が聞こえる」とし、ウクライナを支援しなければ、他の欧州諸国が次の標的になると警鐘を鳴らした。