ロシアは24日、ウクライナに対する軍事侵攻に踏み切り、ロシア国防省はこれまでに11の空港を含むウクライナ軍の80以上の施設を攻撃したと発表しました。プーチン大統領は「ほかに選択肢はなかった」と述べ、軍事侵攻を正当化しました。
ロシア、ウクライナ、アメリカ、そして日本などの動きを随時更新してお伝えします。
ロシア “空てい部隊がウクライナ軍兵士200人兵士殺害”と主張
ロシア国防省は、25日、国営の通信社に対して、ロシア軍の空てい部隊が首都キエフの中心部から北西におよそ20キロの軍用の飛行場を占拠し、この際の戦闘で、ウクライナ軍の特殊部隊およそ200人を殺害したと主張しました。このあと、主力部隊が飛行場で合流することでキエフの西側の拠点を築くとしています。
日本時間23:00ごろ スキージャンプW杯 試合前に黙とう
北京オリンピック後、初めてとなるスキージャンプ女子ワールドカップの団体がオーストリアでヒルサイズ90メートルのノーマルヒルで行われました。試合前にはロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて、1分間、鐘が鳴らされ黙とうがささげられました。この試合日本は4位に入りました。
日本時間23:00ごろ IOC ロシアとベラルーシでの大会中止求める
IOCの理事会は、ロシアとベラルーシで予定されているスポーツの大会について中止するか、代替地での開催とするよう国際競技連盟に求める声明を発表しました。
また両国が去年12月、国連総会で採択されたオリンピックとパラリンピックの期間中の休戦を求める決議に違反したことを強く非難し、現状では選手の安全と安心を優先させるべきだと訴えています。
そのうえで国際大会においてロシアとベラルーシの国旗を掲げたり国歌を流したりしないよう要請するとともに来月4日に開幕する北京パラリンピックではIPC=国際パラリンピック委員会を全面的に支援すると表明しました。またIOCとして「ウクライナの関係者と連絡を取り合って必要な人道的支援について調整している」としています。
キエフではウクライナ軍とみられる兵士の姿も
ロシア軍の部隊が迫る首都キエフでは、ウクライナ軍とみられる兵士たちが慌ただしく物資を運ぶ姿などがみられました。このうち、キエフ中心部で撮影された映像では、銃を持った複数の兵士が路上を慌ただしく走ったり、物資を運んだりしている様子がうかがえます。
日本郵便 ウクライナあての国際郵便引き受け全面停止
ウクライナあての国際郵便について、日本郵便は、引き受けを全面的に停止しました。発表によりますと、日本郵便は、ウクライナあての国際郵便の引き受けについて、EMS=国際スピード郵便や航空便に続き、25日から船便も含めて全面的に停止しました。
会社はウクライナ情勢の悪化で輸送手段が確保できないためと説明しています。再開のめどは立っていないということで、すでに引き受けたウクライナあての郵便物も、今後、順次送り主に返す可能性が高いとしています。
日本時間21:00ごろ 国境に近いポーランドの駅では多くの避難者
ウクライナとの国境に近いポーランド南東部のプシェミシルの駅では、ウクライナの首都キエフや西部の都市リビウとの間を結ぶ列車が運行を続けていて、ロシアによる軍事侵攻以来、多くのウクライナの人々が逃れてきています。
駅の構内では、25日、ポーランド軍の兵士たちが避難してきた人たちにサンドイッチや水などをふるまっていたほか、待合室には簡易ベッドが設けられ、ウクライナ人の家族連れなどが一息ついていました。
また駅には、ポーランドに留学しているウクライナからの学生など十数人が集まり、避難してきた人たちに対してボランティアで道案内をしたり、情報提供をしたりしていました。
そのうちの1人で高校生のソフィア・コフトさん(18)は「私も家族や友人がウクライナにいて、誰にとってもつらい状況です。私はここに来た人たちが孤独を感じないように支えていきたいです」と話していました。
20:30ごろ 林外相 ウクライナ外相と電話会談
林外務大臣は、ロシア軍による軍事侵攻が続くウクライナのクレバ外相と、電話で会談しました。電話会談は、今夜8時半ごろから行われ、この中で林大臣は、今回のロシア軍による軍事侵攻は、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害する国際法違反の行為で、力による一方的な現状変更の試みは容認できないとする日本の立場を説明したものとみられます。そのうえで日本としては、ウクライナやウクライナ国民に寄り添い、事態の改善に向けてG7をはじめとした国際社会と連携して対応していく考えを伝えたものとみられます。
キエフ在住の邦人「鉄道で国外逃げようとした知人 駅に入れず」
首都キエフ在住の中村仁さんが25日にNHKのインタビューにオンラインで応じました。中村さんは、キエフの中心部から車で15分ほど離れた住宅街に住んでいて、25日午後0時半ごろ、日本時間の午後7時半ごろから爆発音が急に聞こえるようになったということです。
中村さんは「爆発音が何度かあった。ドーンという音が何度か聞こえた。ロシアが近くまで来ているな、という感じがする」と話していました。中村さんは事態が悪化したら近くのシェルターに避難する予定だということです。
また中村さんによりますと、知人が国外へ逃れようと中心部の駅へ向かったものの、大勢の人がつめかけて駅構内に入ることも難しく引き返してきたということで、現地が混乱している様子がうかがえます。中村さんは、「隣人によると、鉄道の駅はものすごい人の数で、砲撃の光も見たと話していた。パニック状態だったようだ」と話していました。
キエフでは多くの市民が地下に避難
首都キエフでは25日、避難を促すサイレンが鳴り、多くの市民が地下に避難しています。人々は家族で肩を寄せ合いながら、落ち着かない様子で過ごしていました。
子どもや両親とともに避難してきたという女性は「眠っていたところ、早朝にロケット弾が家の近くで撃ち落とされ、爆発音で目覚めました。外出禁止令が終わる午前7時まで待ってからここに来ました。夫は家に残っていますが何かあればここに来ることになっています」と緊張した表情で話していました。
ウクライナ大統領「命が失われるのを防ぐため交渉のテーブルに」
ウクライナのゼレンスキー大統領は、25日にビデオで声明を発表し、「ロシアの大統領にもう1度、呼びかけたい。ウクライナ全土で戦闘が続いている。人々の命が失われるのを防ぐため、交渉のテーブルにつこう」と述べ、プーチン大統領に対し、話し合いを求めました。
日本時間19:00ごろ ロシア外相“武装解除せぬ限り交渉応じず”
ロシアのラブロフ外相は25日、モスクワで開かれた記者会見で「呼びかけに応じてウクライナ軍が抵抗を止め、武器を捨てれば交渉の準備はできている」と述べ、ウクライナ軍が武装解除しない限りは交渉には応じられないという姿勢を示しました。
日本時間19:00ごろ キエフの女性「経済制裁だけでは不十分」
首都キエフに住む女性が現地時間の25日正午ごろ、日本時間の25日午後7時ごろNHKの取材に応じました。キエフでは25日、爆発音やウクライナ軍が避難を促すサイレンなどが散発的に聞こえ、そのたびに市民が地下鉄の駅などに身を寄せているということで、女性は「首都に攻撃があるかもしれないという情報はありましたが現実になるとは信じられませんでした」と嘆いていました。
女性は「ウクライナ軍がロシア軍を撃退してくれると信じています」と話しつつも「欧米などの経済制裁だけでは不十分でウクライナ人だけで戦っているように思います。別の方法でも助けてほしい」と国際社会にさらなる支援を求めました。そして「国境近くに避難させている子どものことが心配です。世界の国には子どもたちだけでも受け入れてもらえるようにしてほしいです」と訴えていました。
習近平国家主席とプーチン大統領 電話会談
ウクライナ情勢をめぐって、25日午後、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が電話で会談しました。
国営の中国中央テレビによりますと、この中でプーチン大統領は今回の軍事行動に至ったロシア側の立場を説明したうえで、ウクライナ側とハイレベルの交渉を行いたいと表明したとしています。
日本時間18:00 ウクライナ内務省高官 “ロシア軍工作員が侵入”
ウクライナ内務省の高官は自身のフェイスブックで、25日、日本時間の午後6時ごろ、首都キエフ市の北部にあるオボロン地区に、ロシア軍の工作員が侵入しているのを発見し、殺害したなどと明らかにしました。
工作員は、ウクライナ軍の制服を着て偽装していたとしています。
この地区では、他にもロシア軍の工作員と疑われる人物を目撃したといった情報がSNS上などで伝えられ、ロシア軍がキエフに本格的に侵攻するのを前に工作活動をしていたと見られています。
ポーランド国境 ウクライナから逃れてくる人たち増える
ロシア軍による侵攻開始から一夜明けた25日、ポーランド南東部の国境の町メディカではウクライナから逃れてくる人たちが増えています。
現地では、子どもを連れた家族の姿が目立ち、一様に不安そうな表情をうかべていました。
ロシア国防省の報道官 “チェルノブイリ原発と周囲 完全に掌握“
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は25日、軍の空てい部隊がウクライナのチェルノブイリ原子力発電所とその周囲を完全に掌握したと明らかにしました。
これに関連してウクライナの原子力規制当局は25日午前8時、日本時間のきょう午後3時、「立ち入り禁止区域のモニタリングシステムによるとかなりの数の観測地点で放射線量のレベルに異常がみられる」と発表しました。
一方、ロシア側は周辺の放射線量のレベルに異常は確認されていないとしています。そのうえでウクライナ側と共同で警備にあたることで合意したなどと主張しています。
中国外務省の報道官 “話し合いによる解決を模索すべき“
中国外務省の汪文斌報道官は25日の記者会見で「ウクライナ問題の政治的解決の扉は完全に閉ざされてはいない。中国は引き続き、みずからの方法で話し合いによる和解を促し、外交による解決を推し進めるための努力を歓迎し奨励していく」と述べ、欧米などが制裁措置を強化するなか、あくまで話し合いによる解決を模索すべきだという姿勢を示しました。
日本時間17:30ごろ ロシア国防省報道官「118の軍事施設を破壊」
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、25日、日本時間の午後5時半頃、ビデオで声明を発表し、これまでにウクライナ国内の11か所の軍用の空港を含む118の軍事施設を破壊したとしています。
さらに、ウクライナ軍の戦闘機と無人機あわせて10機のほか、戦車など装甲車両18台を破壊したなどとこれまでの戦況を明らかにしました。
16:00 米駐日大使が東京で記者会見「許すことできない侵攻」
日本に駐在するアメリカのエマニュエル大使が都内の日本外国特派員協会で記者会見を開き「われわれはロシアのウクライナに対する不当で、許すことのできない侵攻を目の当たりにした。ロシア大統領府がなんといおうと、侵攻を正当化することはできない」とロシアを厳しく批判しました。
そして「プーチン大統領は核兵器の使用をもって世界を脅している。われわれはこのような攻撃的な振る舞いに対して、何もしないわけにはいかない」と述べました。
そのうえで「われわれはロシアが力を行使することや、平和と繁栄をもたらす共通の価値観などを軽視することをやめさせる」として国際社会が一体となって取り組む必要があると訴えました。また、日本政府の対応については「制裁を発表した岸田総理大臣の強く揺るぎないリーダーシップを歓迎し、深く感謝する」として評価しました。
日本時間14:00 ロシア駐日大使「軍事作戦 都市部には行われず」
ロシアのガルージン大使は25日午後、都内で会見を開き、「空爆などの軍事作戦はウクライナの都市部に対しては一切、行われていない。軍の施設などが対象で、ウクライナ国民に直接、影響を及ぼすことはない」と述べ、ロシア軍による攻撃は正当だと主張しました。
UNHCR “避難余儀なくされた市民 10万人超と推計”
UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナで、安全を確保するため、すでに住居を離れて避難を余儀なくされた市民が10万人を超えるという推計を明らかにしました。
数千人はモルドバやルーマニアなどの近隣の国に逃れたとみられるとしています。その上で近隣の国々に対し、国境を開放して避難してきた人たちを受け入れるよう呼びかけています。
ウクライナ内務省高官 “ロシア戦車部隊 首都キエフへ”
ウクライナ内務省の高官は25日、SNSに「きょうが最も厳しい日になる」と投稿し、ロシアの戦車部隊が北部から首都キエフに向かっていて、対戦車ミサイル「ジャベリン」などで応戦することを明らかにしました。
また、ウクライナの国防次官は地元メディアに対してロシア軍がウクライナ軍の戦車を奪いキエフに向かっていると伝えました。
ウクライナ軍の参謀本部は地元メディアに対してロシア軍の侵攻を止めるためウクライナ軍がキエフの北西部にある3つの橋を爆破したことを明らかにするなどキエフ周辺ではロシア軍とウクライナ軍による戦闘が続いているとみられます。
ウクライナ大統領「ロシア軍はミサイル攻撃を続けている」
ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ビデオメッセージをフェイスブックに投稿し、このなかで「25日午前4時、ロシア軍は、ウクライナ領内へのミサイル攻撃を続けている。攻撃の目的は、ウクライナ市民や社会全体に圧力をかけることだ」と述べました。
攻撃が行われた地域や規模などは明らかにしていません。
また、ウクライナのクレバ外相もツイッターで、「ロシア軍によるキエフへの恐ろしいロケット攻撃だ。ウクライナは悪を打ち負かす。プーチンを止めよう」と投稿しました。
アメリカ 国防総省高官「大規模な軍事侵攻の初期段階にある」
アメリカ国防総省の高官は24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の状況について分析した結果を明らかにしました。
それによりますとロシア軍は複数の段階に分けて展開する可能性があり、現在は「大規模な軍事侵攻の初期段階にある」と分析しています。
日本時間11:00すぎ 「首都キエフで複数の爆発音」 現地メディア
ウクライナ内務省の関係者がフェイスブックに投稿した内容によりますと、ウクライナ軍がキエフ上空を飛行するロシア軍の軍用機を撃墜させ爆発が起きたということです。キエフの中心部にある9階建ての集合住宅が炎上し、ロイター通信によりますと少なくとも8人がけがをしたということです。
現場の集合住宅を撮影した映像では、広い範囲が焼け焦げ、壁などがめちゃくちゃに壊れているほか、屋内の一部では火が燃え続け消火活動が行われています。また、屋外では破片が散乱している様子が確認できます。集合住宅で暮らす女性は「私は眠っていましたが、すごい爆発音がして、廊下に投げ出されました。何が起こったのかわかりませんでした」と話し女性の娘は泣きながら後かたづけに追われていました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は演説で、「ロシア軍は、民間の施設は標的ではないと言っているがうそだ。彼らは攻撃する場所を区別していない」とロシア側を非難しました。
日本時間10:00 ウクライナの駐日大使「最悪のシナリオも想定」
ロシアがウクライナに対する軍事侵攻に踏み切ったことを受けて、ウクライナのコルスンスキー駐日大使が都内で会見を開き「最悪のシナリオも想定しなければならない」と強い危機感を示すとともに、日本も国際社会と足並みをそろえ、ロシアへの制裁を強化するよう求めました。
ウクライナ大統領 “137人が死亡”
ウクライナのゼレンスキー大統領は日本時間の25日、国民向けのビデオメッセージをフェイスブックに投稿しました。
この中で「悲しいことに137人の英雄たち、市民たちを失い、316人がけがをした。ウクライナのために命をささげた人たちは永遠に記憶される」とした上で、兵士だけでなく民間人にも犠牲者が出ていることを明らかにし、沈痛な表情で黙とうをささげました。
ウクライナ首相 “ロシア軍 チェルノブイリ原発を占拠”
ウクライナのシュミハリ首相は24日、北部にあるチェルノブイリ原子力発電所が戦闘の末、ロシア軍に占拠されたと明らかにしました。
AP通信の映像では、所属不明の軍用車両とみられる複数の車両が原子力発電所の敷地内に入り込んでいる様子が確認できます。
チェルノブイリ原子力発電所では旧ソビエト時代の1986年、運転中の原子炉で爆発が起こり、史上最悪の事故と言われています。
シュミハリ首相は、戦闘による犠牲者はいなかったとしていますが、敷地内にある放射性廃棄物の貯蔵施設の状態は分かっていません。
国連事務総長 “ウクライナに緊急人道支援“
国連のグテーレス事務総長は24日、記者会見し、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「間違っている。国連憲章に反している。受け入れられない」と述べ、ロシアのプーチン大統領に対して軍事行動を中止し軍を直ちに撤退させるよう求めました。
その上で「罪のない人たちが常に最も大きな代償を払うことになる。民間人の保護を最優先にしなければならない」と述べ、国連の基金から2000万ドル、日本円にして23億円あまりを拠出して、ウクライナに緊急人道支援を行うことを明らかにしました。
日本時間8:40ごろ 鈴木財務大臣 ロシア3銀行の資産凍結を発表
ロシア軍によるウクライナへの侵攻を受けて、鈴木財務大臣は、25日の閣議のあとの記者会見で、追加の経済・金融制裁としてロシアの3つの銀行を対象に資産凍結を行う方針を明らかにしました。
対象となる3行は、
▽開発対外経済銀行と
▽プロムスビヤズ・バンク
▽バンク・ロシヤです。
日本時間8:20ごろ 岸田首相会見「厳しく非難」
岸田総理大臣は25日朝、記者会見を行い、「国際社会の懸命の努力にもかかわらず行われた今回のロシア軍によるウクライナへの侵攻は、力による一方的な現状変更の試みであり、ウクライナの主権と領土の一体性を侵害する明白な国際法違反だ。国際秩序の根幹を揺るがす行為として断じて許容できず、厳しく非難する」と述べました。
その上で「わが国の安全保障の観点からも決して看過できない。G7をはじめとする国際社会と緊密に連携し、ロシアに対して、軍の即時撤収、国際法の順守を強く求める」と述べました。
そして、追加の制裁措置として、資産凍結とビザの発給停止によるロシアの個人・団体などへの制裁、ロシアの金融機関を対象とする資産凍結、ロシアの軍事関連団体に対する輸出や半導体などの輸出に対する規制を行う考えを示しました。
また、岸田総理大臣は、ウクライナに在留する日本人およそ120人の安全確保に向け、最大限努力すると強調し、西部のリビウに設けた臨時の連絡事務所で、隣国のポーランドに陸路で退避する場合の支援などを行うほか、ポーランドから他国に移動するためのチャーター機をすでに手配していると説明しました。
日本時間8:00ごろ 日本政府 NSC閣僚会合開く
政府は、午前8時ごろから総理大臣官邸で、岸田総理大臣をはじめ、林外務大臣や岸防衛大臣らが出席してNSC=国家安全保障会議の閣僚会合を開きました。
アメリカ バイデン大統領「プーチン大統領は侵略者だ」
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、アメリカのバイデン大統領は演説で「プーチン大統領は侵略者だ」と述べて強く非難するとともに、ロシア最大の金融機関の資産凍結や輸出規制の強化など、日本を含む同盟国などと足並みをそろえて大規模な制裁で応じると明らかにしました。
ロシア各地で反戦デモ 拘束は1000人超える
ロシアのウクライナに対する軍事侵攻に反対するデモはロシア国内でも行われ、首都モスクワでは現地時間の24日に、多くの市民が集まって「戦争はいらない」などと声を上げながら、デモ行進しました。
フランスのAFP通信によりますと、このデモにはおよそ2000人が参加したということで、参加した女性は「対立はどちらの側からも暴力的な行為なしに平和的に解決されなければなりません」と話していました。
参加した人たちは静かに行進を続けていましたが、一部の人は警察に拘束され、次々に車両に乗せられていました。
ロシアではこの日、モスクワのほか、第2の都市サンクトペテルブルクなど各地で抗議デモが行われましたが、人権監視団体によりますと、警察に拘束された人は国内の51の都市で合わせておよそ1400人にのぼるということです。
ロシア プーチン大統領「ほかに選択肢はなかった」
ロシアは、24日、ウクライナに対する軍事侵攻に踏み切り、ロシア国防省は、これまでに11の空港を含むウクライナ軍の80以上の施設を攻撃したと発表しました。
プーチン大統領は「ほかに選択肢はなかった」と述べ、軍事侵攻を正当化しました。
ドイツ ショルツ首相「これはプーチンの戦争」
ドイツのショルツ首相は24日、国民に向けてテレビ演説を行いました。
この中で、ウクライナの人々との連帯を強調したうえで「プーチン大統領はあらゆる警告や外交的解決に向けた努力に取り合わなかった。彼ひとりがこの戦争を決断し、全面的に責任を負う。これはプーチンの戦争だ」と述べ、プーチン大統領を厳しく非難しました。
ウクライナ 被害状況発表
ウクライナ大統領府の補佐官は24日の会見で、ロシア軍の侵攻開始以来、ウクライナ軍の兵士40人以上が死亡し、数十人が負傷したと発表しました。
また、ロイター通信は、地元当局の話として、黒海沿岸の港湾都市オデッサ周辺では、ミサイル攻撃によって市民など少なくとも18人が死亡したと伝えています。
さらに、ウクライナ警察の発表として24日にロシア側から203回にわたって攻撃を受け、領土のほぼ全域で戦闘が繰り広げられていると伝えています。
日本時間3:15 ウクライナと国境接するポーランドに避難の人々
ウクライナと国境を接するポーランドには車や列車などでウクライナの人々が逃れ始めています。
このうちポーランド南東部の町メディカにある国境では、24日、仕事などでの通常の往来に加え、ウクライナ側から歩いて国境を渡る人たちが目立ち、ベビーカーを押す母親や、スーツケースを引く家族の姿が見られました。
ゼレンスキー大統領「新たな鉄のカーテンが下りた」
ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、国民に向けて演説を行いました。
この中で「私たちがいま耳にしているのは、ロケットの爆発音や戦闘の音、軍用機のごう音だけではない。新たな鉄のカーテンが下りてロシアを文明世界から切り離す音だ。このカーテンを私たちの国に下ろすのではなくロシア側にとどめなければならない」と述べ、東西冷戦時の「鉄のカーテン」という表現を用いてロシアを非難しました。
日本時間2:30すぎ プーチン大統領 パキスタン カーン首相と会談
ロシアのプーチン大統領はウクライナへの軍事侵攻を開始したあとの24日、モスクワを訪問中のパキスタンのカーン首相と会談しました。
パキスタン首相府によりますと、この会談は、アフガニスタンの人道支援などを話し合うためもともと予定されていたものだということです。
このなかで、カーン首相はウクライナの情勢について、遺憾の意を表し、外交によって軍事衝突を回避するよう望むとプーチン大統領に直接伝えたということですが、会談でのプーチン大統領の発言はこれまでのところ、伝えられていません。
ロシア ウクライナ軍事侵攻 “80以上の施設攻撃”ロシア国防省
ロシアによる軍事侵攻は24日、ウクライナの各地で始まり、ロシア国防省はこれまでに11の空港を含むウクライナ軍の83の地上施設を攻撃したと発表しました。
ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、あくまでも軍事施設を対象にした攻撃であり、民間人に対する脅威はないと主張しました。