[ワシントン 1日 ロイター] – バイデン米大統領は1日、上下両院合同会議で一般教書演説に臨んだ。ロシアのプーチン大統領が進めるウクライナ侵攻について、計画的で正当な理由がないものだとして強く非難し、ウクライナへの支持を表明した。

バイデン氏は就任後初の一般教書演説で「われわれ一人一人が立ち上がり、ウクライナと世界に対して明白なシグナルを送ろう」と強調。民主・共和双方の議員がウクライナの国旗を振りながら起立して拍手を送った。

バイデン氏は、プーチン氏は事態の展開を大きく見誤ったとし、今やロシア経済は混乱しており、それは全てプーチン氏に責任があると指摘。ウクライナについては、ゼレンスキー大統領と全国民の大胆不敵さ、勇気、決意が世界を鼓舞していると称賛した。

「プーチンの戦争は計画的で、正当な理由がないものだった。彼は外交努力を拒否した。彼は西側と北大西洋条約機構(NATO)が反応しないと思っていた。米国も分断できると考えた。プーチンは間違っていた」と述べ、「われわれは準備できていた」と強調した。

バイデン氏は「同盟国に追随して全てのロシア機の米領空飛行を禁止し、ロシアをさらに孤立させ、経済に一段の圧力をかける」と発表した。

一般教書演説にはウクライナのオクサナ・マルカロワ駐米大使も招待された。

バイデン氏はまた、インフレ高進も取り上げ、自動車や半導体の米国内での製造拡大を呼び掛けた。

「われわれには選択肢がある。インフレと戦う一つの方法は賃金を押し下げ、国民をより貧しくすることだが、私にはより良い計画がある」とし、「外国の供給網に頼る代わりに、米国内で製造しよう。インフレに対抗する私の計画は、あなた方のコストを下げ、赤字を減らすだろう」と述べた。