[ニューヨーク 1日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ロシアによるウクライナに対する攻撃が激化しする中、ユーロが対ドルで2020年6月以来の安値を付けたほか、ロシアルーブルが不安定な取引の中で下落した。
こうした中、ドルに対する安全買いが入ったことで主要6通貨に対するドル指数が上昇し、終盤の取引では0.6%高となっている。
ロシアが攻撃を激化させる中、この日は北海ブレント先物が14年以来の高値を更新。国際エネルギー機関(IEA)加盟各国が備蓄石油6000万バレルの協調放出で合意したものの、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原油供給逼迫懸念を和らげるには至らなかった。
ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「1970年代の石油ショックの再来が予想されており、できるだけ速く安全資産に資金を逃避させる動きが出ている」とし、「エネルギーショックに対するエクスポージャーが最も高いユーロが矢面に立たされている」と述べた。
終盤の取引でユーロは対ドルで0.8%安の1.1130ドル。対円でも0.9%下落した。
リフィニティブのデータによると、ロシアルーブルは対ドルで1.34%安の110.04ルーブル。
ドルは対円で0.1%安。
スイスフランは対ユーロで一時15年以来の高値を付けた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約2.3%高。
ドル/円 NY終値 114.89/114.92
始値 114.79
高値 114.95
安値 114.71
ユーロ/ドル NY終値 1.1126/1.1129
始値 1.1174
高値 1.1180
安値 1.1091