[ロンドン 5日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は5日、欧米の対ロシア制裁は宣戦布告に等しいと述べ、ウクライナに飛行禁止区域を設ける試みは、世界に破滅的な結果をもたらすと警告した。
プーチン大統領は、ウクライナが中立となってロシアを脅かさなくなるよう「非軍事化と脱ナチ化」によりロシア語圏を守ることが目的と再度表明した。
大統領はモスクワ近郊のアエロフロートの訓練センターで、「現在の制裁は宣戦布告に等しいが、そうなっていないのはありがたいことだ」と話した。
その上で、他国がウクライナに飛行禁止区域を設定しようとすれば、ロシアは軍事衝突への一歩と考えるだろうと指摘。そのような措置は、欧州と世界に破滅的な結果をもたらすと述べた。
戒厳令や緊急事態がロシアで宣言されるとの懸念を大統領は否定。そのような措置は、内外の重大な脅威がある場合にのみ発令するとし、「ロシア領土にいかなる特別な体制も導入するつもりはない」と述べた。