【ロンドン=深沢亮爾】英紙ザ・タイムズは7日、ウクライナの情報機関の男性職員がロシアに機密情報を流した「二重スパイ」と判明し、殺害されたと報じた。
同紙によると、この男性は、先月末にベラルーシ南東部ゴメリで開かれたロシアとウクライナの1回目の停戦協議にウクライナ側の代表団として参加していた。その後、ウクライナ保安局(SBU)の 防諜 作戦で二重スパイだと判明。反逆罪の容疑で身柄を拘束されそうになったところ、逃走を試みたために射殺された。
SBUは、旧ソ連の情報機関、国家保安委員会(KGB)のウクライナでの後継機関。同紙は、SBU内に露情報機関が浸透しているとの専門家の見方も紹介した。