Electoral officials count ballots for the presidential election in Seoul, South Korea, on Wednesday, March 9, 2022. Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

9日投開票の韓国大統領選で、保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦前検事総長が勝利した。5年ぶりに保守政権が復活する。北朝鮮との関係は従来の融和的政策から強硬姿勢に転じ、対中国外交もタカ派的な方向にシフトする見通しとなった。僅差で競っていた進歩系与党「共に民主党」の李在明前京畿道知事は敗北を認めた。

  尹氏(61)は2019年に検事総長に就任。起用したのは文在寅大統領だったが、その後、尹氏が現政権メンバーを捜査対象とし、2人の法相の辞任につながったことなどから、大統領との関係は悪化した。

尹錫悦氏Photographer: Lee Young-ho/Sipa/Bloomberg

  尹氏は10日朝、支持者や党関係者に、「選挙戦が終わった今、皆で力を合わせて国民と大韓民国のために一つにならなければならない」と語った。「国民の力」によると、尹氏はこの日、演説を行う予定。李氏は尹氏に祝意を伝え、「敗北の全責任は私にある」と語った。

  開票率99%の段階で得票率は尹氏48.6%、李氏47.8%だった。尹氏の大統領就任は5月になる。

原題:South Korea Elects Yoon as New President in Hawkish Turn (1)(抜粋)