【ロンドン=池田晋一】独金融最大手のドイツ銀行は11日、ロシア事業から段階的に撤退すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻が激しさを増す中、ドイツ銀は事業を続ける意向を示し、批判を浴びていた。米金融大手を含め金融界もロシア撤退の機運が高まっている。
ドイツ銀は声明で「ロシアでの既存事業について、撤退の作業を進めている。新たなビジネスも始めない」と説明した。クリスティアン・ゼービング最高経営責任者は10日の声明で「ロシアからの完全撤退は我々の価値観に反する」としていたが、翌日の方針転換となった。