ロシアは、ウクライナ軍事侵攻を支援してもらうため中国に軍事機器の提供を要請した。米当局者が明らかにした。ホワイトハウスは、西側諸国によるウクライナ国防支援の取り組みを中国が損ないかねないと懸念している。
ロシアがウクライナ空爆をポーランドとの国境方向へとさらに西側にシフトする中で、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)はロシアに警告を発したが、飛行禁止区域に関する考えに今のところ変更はないと述べた。
サリバン氏は、中国の外交を統括する楊潔篪共産党政治局員とローマで14日に会談する。ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからでは初めてとなる米中高官の対面会談となる。
13日にはポーランドとの国境から約35キロメートルにあるウクライナ西部の軍訓練施設にロシア軍からミサイルが撃ち込まれ、数十人が死亡。キエフの郊外では戦闘が続いており、ロシア軍は首都包囲網を築くことを試みている可能性がある。黒海沿いの都市ムィコラーイウでは空爆が続き、民間人9人が死亡したと推計されている。
欧州連合(EU)は、サッカーのイングランド・プレミアリーグのチェルシーを所有するロシアの富豪ロマン・アブラモビッチ氏ら十数人に対する制裁について協議している。