[14日 ロイター] – ロシア財務省は14日、外貨建て債務の返済に関する一時的措置を承認したと発表した。制裁の影響で銀行が元々の通貨での返済が困難な場合はルーブル建てでの返済になるとした。
シルアノフ財務相は声明で「ロシアはソブリン債に関する義務を果たせないとの主張は真実ではない。われわれは債務を返済するために必要な資金を有している」と強調した。
ロシア政府は16日に2本のドル建て国債について、合わせて1億1700万ドルの支払い期限を迎える。
財務省は銀行が外貨で支払いできるように一時的な手続きを承認したと明らかにし、支払いが実行されるかどうかは制裁次第と指摘した。
すでに欧米の銀行に手続きを実行するよう要請済みという。
支払いが不可能な場合はオフショア債についてルーブルで支払うとしたが、これは実質的にデフォルト(債務不履行)に等しい。
シルアノフ氏は「政府と中央銀行の外貨口座を凍結する西側の制裁は、人為的なデフォルト発生を狙った措置」と批判した。