[ロンドン 14日 ロイター] – ロシアの治安部隊「国家親衛隊」を率いるビクトル・ゾロトフ氏は、ロシアのウクライナでの軍事作戦が望んでいたほど迅速に進まなかったと明かした。
ゾロトフ氏はプーチン大統領の側近の一人。国家親衛隊のウェブサイトに掲載されたコメントで「全て思い通りに進んでいるわけではない」とした上で「ただ、われわれは勝利に一歩ずつ向かっている。勝利はわれわれのものになるだろう」と述べた。
ウクライナ侵攻が計画通り進んでいないとのゾロトフ氏のコメントは、ロシア大統領府やショイグ国防相の見解とは異なっている。
ロシア大統領府は14日、作戦は計画通りに進んでいるが、ロシア軍は方針を転換し、主要都市の完全な支配を目指すかもしれないと表明。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシアは民間人を標的にしないよう注意したと述べたほか、プーチン大統領が作戦の進展に何らかの形で失望しているとの欧米側の主張はロシアによる都市襲撃を促すことを目的とする挑発行為だとした。