ウクライナ首都キエフの地下鉄駅の構内は現在、ロシアの攻撃を避けるシェルターの役割を果たしており、夜間には住民およそ1万5000人が集まるそうです。市内の地下鉄駅の大半は冷戦のさなかに建設され、当初から空襲などを逃れるための避難場所を兼ねていたとのこと。ある駅は地下105メートルと、世界で最も深くに位置しています。地下鉄システム全体では最大10万人を収容でき、水飲み場やトイレも数多くあります。驚くべきこうした機能に、ウクライナがたどってきた厳しい歴史がうかがえます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
バイデン大統領が訪欧へ
ロシアのプーチン大統領は欧州連合(EU)のミシェル大統領(常任議長)と電話会談し、ウクライナが停戦交渉で「相互に受け入れ可能な解決策を見いだそうという真剣な姿勢を見せていない」と批判した。ロシア大統領府が発表した。ウクライナとロシアの当局者による交渉は続いている。バイデン米大統領は来週ブリュッセルを訪問し、24日に開催される欧州連合(EU)首脳会議および北大西洋条約機構(NATO)加盟国首脳会議に出席する。ホワイトハウスが発表した。
利上げ軌道を後押し
2月の米生産者物価指数(PPI)は財のコスト高を反映し、前年同月比10%上昇した(市場予想と一致)。インフレ圧力が浮き彫りになり、今週の利上げ実施に向けた態勢が整った。前月比では0.8%上昇(市場予想0.9%上昇)。財価格が過去最大の上昇となり、その3分の2をエネルギーコストが占めた。
急降下
ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)が発表した期待指数は3月にマイナス39.3と、前月の54.3から急低下した。現状指数も悪化した。ZEWのバンバッハ所長は発表資料で、「ウクライナでの戦争とロシアに対する制裁措置がドイツ経済の見通しを著しく損ねている」と指摘。リセッション(景気後退)の可能性は「一段と高まっている」との見方を示した。
スタグフレーション予想が倍に
バンク・オブ・アメリカ(BofA)の月次ファンドマネジャー調査によると、現金比率は新型コロナウイルス禍初期の2020年4月以来の高水準となり、コモディティーへの配分は過去最大、株式へのエクスポージャーは約2年ぶりの水準に低下した。スタグフレーション予想は62%と2月の30%から上昇し、08年9月以来の高水準。インフレが持続するとの予想は51%で、一時的との見方の42%を上回った。
2.2兆円の投資
米インテルはドイツに最先端の半導体生産施設を建設するため170億ユーロ(約2兆2000億円)を投じると明らかにした。最新のテクノロジー開発により、市場シェア奪還を狙うパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)の取り組みの一環だ。世界的な半導体メーカーを域内に呼び込む欧州の野心的な試みの始まりも示している。
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