[15日 ロイター] – バイデン米大統領は15日、サラ・ラスキン元連邦準備理事会(FRB)理事が、FRB副議長(金融規制担当)への指名を辞退したと発表した。
バイデン大統領はホワイトハウスが公表した声明で、「ラスキン氏の前向きな姿勢、および上院で過去に2回、超党派の幅広い支持を得て承認されているにもかかわらず、業界や保守的な利益団体から根拠のない攻撃にさらされた」という認識を示した。
ラスキン氏の指名を巡っては、米民主党有力議員のジョー・マンチン上院議員が14日、不支持を表明。共和党議員らも反対していたが、ホワイトハウスは引き続きラスキン氏を候補として推し、共和党の支持を取り付けたい考えを示唆していた。
ラスキン氏の辞退を受け、上院銀行委員会のシェロッド・ブラウン委員長は残る4人のFRB首脳人事案の承認採決を行う方針を示した。パウエル議長の再任、ブレナード理事の副議長起用、リサ・クック、フィリップ・ジェファーソン両氏の理事起用案について採決が行われる。