[ニューヨーク 15日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が小幅高。原油価格の変動によってユーロ高に歯止めがかかった。市場はロシア・ウクライナ間の停戦交渉の重要性や新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)が中国の経済成長を圧迫するとの見方に対応している。
ドル指数は0.1%弱上昇。ユーロは0.1%弱下落の1.0933ドルとなったが、一時約0.5%高となる場面があった。ポンドは0.2%高の1.3027ドル。
日本円は対ドルで5年ぶりの低水準で推移。ドル/円は0.1%高の118.335円だった。
原油価格が1バレル=100ドルを割り込み、ユーロが上昇したことを受け、ドル指数はオーバーナイトで約0.5%下落。ただ、原油価格が安値から切り返すとドル指数も回復した。
コメルツバンクのFXアナリストは顧客向けノートで「原油価格の下落はロシア・ウクライナの停戦交渉が最終的に平和的解決につながるかもしれないとの期待を反映している」とした。
市場は16日に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明に注目している。
シリコンバレー・バンクのシニア外為トレーダー、ミン・トラン氏は「米連邦準備理事会(FRB)が示す年内の道筋は実際の利上げそのものよりも興味深い」と述べた。
エブリーのシニア市場アナリスト、マシュー・ライアン氏は「ドルはかなりの高水準にある。一段高となるにはFRBによるタカ派的なサプライズが必要だが、そのハードルはかなり高く、FOMC後にドルが大幅に上昇するのは難しいだろう」と語った。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3万9350ドル、イーサは2604ドルでこの日の変動幅は1%未満だった。
ドル/円 NY午後4時 118.29/118.30
始値 118.00
高値 118.39
安値 117.80
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0951/1.0955
始値 1.0993
高値 1.1003
安値 1.0927