[16日 ロイター] – 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は16日、ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と電話会談し、ロシアがウクライナで化学兵器もしくは生物兵器を使用することを決定すれば、結果を伴う警告した。

ロシアによるウクライナ侵攻開始以降、米・ロシア高官による対話は初めて。ホワイトハウスは、「結果」が何であるかについては明確にしていない。

ホワイトハウスによると、サリバン氏はパトルシェフ氏に対し、ロシアが外交に真剣であるならウクライナへの攻撃をやめるべきと強調。ロシアのウクライナ侵攻に対する米国の反対を改めて表明した上で、米国はロシアに代償を課すと明確にした。

サリバン氏はまた、北大西洋条約機構(NATO)の東部地域を強化する米国のコミットメントについても言及した。

ロシア安全保障会議によると、パトルシェフ氏はサリバン氏に対し、停戦に向けてウクライナに対し外交的な解決策を促すよう要請した。

タス通信によると、電話会談は米政府が要請。パトルシェフ氏は「ウクライナ政府が外部からの指示を受けて交渉を停滞させる」ことは容認できないという考えを明確にした上で、連絡を続けるという米国側の要請に支持を示した。

また、ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、米議会に対しオンライン演説し、死と破壊をもたらし避難民の流出につながっているロシアの侵攻と空爆に対抗するため、一段の軍事支援や武器供給を要請した。