ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は18日、ロシアの姿勢がより適切になってきた兆候があるものの、同国との和平交渉は少なくとも「数週間」続く可能性があるとの見解を明らかにした。ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで発言した。

  ロシアとの交渉メンバーである同氏は主要な問題について、ウクライナの安全保障や停戦、ロシア軍の撤退、係争中の領土の政治的な解決などを挙げた。

  同氏は互いに相容れない問題を考慮すると、「このプロセスはより長期化する恐れがある」と指摘。「わが国が絶対に譲歩しない幾つかの問題がある」と述べ、「われわれはいかなる領土も手渡すことはできない」と強調した。

  同氏は全面的な和平合意にはより時間を要する公算があるが、「数日中に可能なことは停戦だ」と述べ、これはより多くの人道回廊を設けることになるとの考えを示した。

  同氏はまた、ウクライナは安全が保障される限り、ロシア側が要求する「中立化」を議論する可能性があると発言した。

  ポドリャク大統領府顧問は「ウクライナは民主主義国家だ。ロシアは現在、これを理解してより建設的に行動し始めている」と述べた。

原題:Russia Peace Talks May Last Several Weeks, Kyiv Negotiator Says(抜粋)