[ワシントン 23日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は23日、政府として、ロシア軍のメンバーがウクライナへの侵攻で戦争犯罪を犯したと判断していると明らかにした。

声明で「われわれの評価は公的な情報源と情報機関からの入手可能な情報を慎重に検討した結果に基づいている」と指摘。ロシア軍に包囲されているウクライナ南東部マリウポリに言及し、ロシア軍による「無差別攻撃や民間人を意図的に標的とした攻撃、その他の残虐行為に関する信頼できる多くの報告がある」と述べた。

さらに、米国が戦争犯罪に関する報告の追跡を続け、収集した情報を同盟国や国際機関と共有すると言明。その上で「あらゆる犯罪容疑と同様に、犯罪を管轄する裁判所が特定のケースにおける犯罪を認定する最終的な責任を負う」とし、「われわれは利用可能な全ての手段を行使し、説明責任を追求することにコミットしている」と述べた。

バイデン米大統領は先週、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領は「戦争犯罪者」と発言。ロシア外務省は「米大統領によるこのような発言はふさわしくなく、ロシアと米国の関係を崩壊の危機にさらしている」と表明した。

国際司法裁判所は今月初め、ロシアがウクライナで戦争犯罪を犯しているかどうかを巡り調査に乗り出している。