[23日 ロイター] – ロシアのラブロフ外相は23日、ウクライナに平和維持部隊を派遣するというポーランドの案について、ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の直接的な軍事衝突につながる恐れがあると警告した。

ポーランド与党「法と正義」のカチンスキ党首は先週、ウクライナに平和維持部隊を派遣する必要があると表明した。

ラブロフ氏はモスクワ国際関係大学で講演し「(欧米諸国は)自分たちが何を言っているか理解してもらいたい。これはロシアとNATO軍の直接的な衝突になる」と指摘。「誰もが避けようと努めてきただけでなく、原則的に行われるべきでないと主張してきたことだ」と語った。

ロシアは和平交渉について、受け入れられない提案をウクライナ側が示しているため進展していないと非難している。一方、ウクライナは交渉に前向きだが、降伏したり最後通告を受け入れたりすることはできないと主張している。

ラブロフ氏は「対話は始まったが難しい。ウクライナが頻繁に考えを変え、自らの提案から遠ざかっているからだ」と述べた。