[ニューヨーク 25日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場ではドル指数が3日続伸した。原油価格が上昇に転じたことで米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向け一段と積極化するとの見方が強まった。

米国時間の原油先物は1%超上昇し、北海ブレント先物が1バレル=120ドルを突破した。サウジアラビアの石油関連施設に対するミサイル攻撃が影響した。

ドル指数は0.071%高。ユーロ/ドルは0.11%安の1.0984ドルとなった。

ドルは週間でも上昇する見込み。週間での上昇は過去7週間で6回目。安全通貨としてのドル買いが続いているほか、ウクライナでの紛争がFRBの利上げに対する期待を強めている。

OANDAのシニアアナリスト、エドワード・モヤ氏は「インフレが長期化し、その大部分が定着することは誰もが認めている。最終的に中銀の行動が複雑になるだろう」と指摘。米利上げの後に欧州の利上げが続く見込みで、欧米の金利差がドルを支援するとした。

米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)とシティは、インフレの高進や政策当局者によるタカ派発言を受け、米連邦準備理事会(FRB)が年内に0.5%ポイントの大幅な利上げを複数回行うとの見通しを示した。

全米リアルター協会(NAR)が25日に発表した2月の中古住宅販売仮契約指数は前月比4.1%低下の104.9となり、4カ月連続で下がった。また、米ミシガン大学が25日発表した3月の消費者信頼感指数(確報値)は59.4と速報値の59.7から小幅に下方修正され、2011年8月以来の低水準となった。

独IFO経済研究所が25日発表した3月の業況指数は90.8で、下方改定された前月の98.5から低下した。

円は対ドルで0.21%高の122.07円。一時122.43円と6年超ぶりの安値を付けた。ポンドは0.03%高の1.3187ドル

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.24%高の4万4448.50ドル。

ドル/円 NY終値 122.06/122.09

始値 121.71

高値 122.23

安値 121.61

ユーロ/ドル NY終値 1.0981/1.0985

始値 1.1014

高値 1.1024

安値 1.0981