[ハーグ 31日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は31日、オランダ議会でビデオ演説し、軍事支援に謝意を表明するとともに、ロシアに対する強力な制裁の必要性を訴えた。
ゼレンスキー大統領は「ロシアが欧州でこの戦争をさらに推進する機会を与えないように、より強力な制裁が必要だ」とし、ロシアからのエネルギー輸入を停止するよう要請した。
議員らは演説後、制裁措置が数週間前に合意されたにもかかわらず、オランダが制裁対象者の資産凍結で他国に「恥ずかしいほど遅れを取っている」とし、ルッテ政権に制裁措置の実施を加速させるよう要求した。
オランダに登録されているロシア関連資産は270億ユーロ(300億ドル)相当と試算されるが、政府による凍結もしくは差し押さえ手続きは遅れている。フックストラ外相によると、プライバシー法など法的なハードルが遅れの原因という。