[オスロ 31日 ロイター] – ノルウェーのストーレ首相は31日、ロシアのプーチン大統領が電話会談で、ロシア軍が包囲するウクライナ南部マリウポリ市民への人道支援アクセスの確保に貢献すると約束したと明らかにした。

ストーレ首相は約1時間にわたる会談で、ウクライナでの戦争終結やロシア軍の撤収、人道的支援アクセスなどをプーチン大統領に要請した。

首相は会談後、「何を達成できるのか期待はさほど大きくないが、現状では全てを試すべきだ」とし、マリウポリ市民への人道的アクセス確保を巡り、「ロシアが貢献するという考えをプーチン大統領が確認したという印象を受けた」と述べた。ただ、ロシアが約束を果たすかどうかは行動でしか判断できないとも付け加えた。

プーチン大統領との会談は、ロシアと直接対話を行っている独・仏・フィンランドの首脳との協議を踏まえ、ストーレ首相の打診によって行われた。

ノルウェーは北大西洋条約機構(NATO)のメンバーで、ロシアと国境を接している。