[1日 ロイター] – ウクライナ大統領府のアレストビッチ顧問は1日、ロシア軍が首都キーウ(キエフ)から後退していると述べた。ただ、近郊の一部地域では依然として激しい戦闘が続いているという。

「ウクライナ軍が(キーウの)北西部および北東部の両地域で敵軍を追い払い、キーウから遠ざけた」とし、ロシア軍の一部がウクライナ東部での戦闘に向かったとした。

キーウの知事は1日、ロシア軍部隊の一部撤退が続いていると述べた。部隊はベラルーシに向かっているとしている。

現地当局者によると、ウクライナ軍はキーウ北部のブチャとイヴァンキフを奪還。ウクライナ軍も、近隣のボロディアンカが解放されたとし、同地で撮影したとする写真を公開した。

ロイターはこの情報の正確性を確認できていない。

キーウの市長は、キーウの北部と東部で「大規模な」戦闘が行われているため「死亡するリスクがかなり高い」とし、住民に対しまだキーウに戻らないよう呼び掛けた。

一方、ウクライナ北部チェルニヒウの知事は1日、ロシア軍が撤退しつつあるが、完全撤退はしていないとし、砲撃などの可能性はまだあると述べた。ロシア軍が去った地区にはウクライナ軍が入ってきているとした。

ロシアは3月29日に、キーウとチェルニヒウでの軍事作戦を縮小すると表明している。

ウクライナ当局によると、ロシア軍による包囲が続くウクライナ南部の都市マリウポリはまだ持ちこたえている。東部でも戦闘が続いている。